安全性確保について


近い将来、中学生で武道が必修科目となり、弓道もその選択肢になることが決まったそうです。
弓を引く人間として、非常に嬉しいことですが、その反面気になるのが安全性の確保です。

学生の部活動の最中に起こった事故が記憶に新しいところですが、あれは巻藁練習場が人の通り道にあるという環境的な要因が大きく取り上げられました。
また、私が学生の時に記事のコピーを読んだもので、カケを矢道に取りに入ったところ、頭に矢が当たったというものもあり、非常に衝撃を受けたことも思い出されます。

事故を防ぐためには環境的な整備やルールの策定など、いろいろなやり方があると思います。
しかし、私はそのもっと前に弓道に関わる全ての方々にしっかりと認識してもらいたいことがあります。
それは、「弓矢は武器である」ということ。
確かに拳銃やボウガンなどに比べれば殺傷力は低いかもしれません。しかし、昔の日本では戦争で人を殺すために弓矢を使ってきたという事実があります。
人を殺せる道具を使っての武道だからこそ、的前に上がるまでに厳しい指導があるわけです。
そして、そういう前提をしっかりと認識した人であれば安全性についても配慮できると思います。

私の周りの方々については、きちんとした認識を持っておられる方ばかりなのですが、弓道に関する事故を見たときに、この認識が欠けているように思えてなりません。
今後、若い方々が弓道の世界に入ってこられる際には、くれぐれも「弓矢は武器である」ということを認識し、安全に修練していただくことを望みます。